ひさしぶりに
RasbianをSDカードに焼いて、いつも通りの手順でWi-FiからRaspberry PiにSSH接続しようとしたら、つながりません。RaspbianのバージョンはBuster Lite,Version: February 2020です。
まず、ssh接続を有効にする
イメージを焼いたSDカードをPCなどに接続して、bootパーティション直下にsshという空のファイルを作成します。sshというファイルが存在していればよいので、同じディレクトリにあるissue.txt等をコピーして、名前をsshに変えるだけでOKです。名前はssh.txtではなく、拡張子なしのsshにします。
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sshというファイルを追加 |
DHCPを使ったイーサネット接続でSSH接続を行うのであれば、この設定だけでつながります。
RaspbianにログインしてWi-Fi設定
とりあえずイーサネットでRaspberry Piにログインして /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confに次のような設定を追加します。
$sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
network={
ssid="利用するSSID"
psk="パスワード"
}
今までは、これだけでWi-Fiにつながりました。しかし、今回は何故かつながりません。なんとなくSSHのログインコンソールを見ると"Wi-Fi is currently blocked by rfkill.
Use raspi-config to set the country before use."という表示が。
Countryの設定?
とりあえず、表示に従ってraspi-configを起動します。
$sudo raspi-config
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raspi-config |
多分、Network Optionsだと思われるので、選択してみます。
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Network Options |
多分、N2 Wifiだと思われるので、選択してみます。
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N2 Wifi |
"Select the country in which the Pi is to be used"と表示されるので、ここの設定のようです。JP Japanを選択します。
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JP Japanを選択 |
"Wi-fi country set to JP"と表示されるので、残りの設定を適当に済ませてraspi-configを終了します。
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Countryが設定された |
設定終了後、リブートするとWi-Fiに接続できました。
Country設定の格納場所
raspi-configで設定したCountryは、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confに格納されていました。"country=JP"という設定が追加されています。次回からは、わざわざraspi-configを起動しなくても、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confにcountry=JPを追加しておけば良さそうです。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="利用するSSID"
psk="パスワード"
}
bootパーティションからwpa_supplicant.confを設定する場合
イメージを焼いたSDカードをPCなどに接続して、bootパーティション直下にsshファイルと設定済みのwpa_supplicant.confを作成すると、Raspbianを起動することなくWi-Fi接続の設定を行うことができます。