MSワードで文書を作成している時、
- 消したはずのファイルが何故か復活している
- 謎の中間ファイルが大量に作られていく
- ウィルスチェックには問題ない
とういう謎の現象がありました。これは、もしや、とNASの管理画面を見てみると「Host: Disk 1 Read I/O error, UNRECOVERED READ ERROR」とか「Host: Disk 1 medium error.Please run a bad block scan on this drive or replace it if the error persists.」
という表示が。NASのハードディスク(HDD)はRAID1で2年位連続運用しているので、そろそろHDDがダメになるかも、と思っていた所でした。修復すればまだ少しはもつかな、と思ったのですが、どうも修復できないようなので素直にHDDを交換することにしました。
QNAP TS-231PのHDD交換
HDDを交換したのはQNAP TS-231P、ファームウェアのバージョンは4.3.6.0895(2019/03/28)です。
まず、ウェブブラウザから、TS-231Pにログインし、コントロールパネルからストレージ&スナップショットを起動します。ストレージ/スナップショットから管理をクリックすると、RAID1の片方のディスクにエラーがあることがわかります。
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ディスクエラー |
ネットで検索すると、ホットスワップで交換できるらしいことが書いてあるので、「管理→ディスクを1台ずつ交換する」を選択してみます。
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メニューからディスク交換を選ぶ |
しかし、ディスクは両方ともグレイアウトしていて、選択することができません。「このドライブで動作を実行中です」と説明があるので、PCなどからのNASのマウントを解除しても交換したいHDDはグレイアウトのままです。
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ディスクが選択できない |
正直、ホットスワップにあまりこだわりはなく、HDDを速やかに交換したかっただけなのですが、どうすれば良いのかよくわかりませんでした。結局、TS-231-Pの電源を落として、障害のあるHDDを交換するだけで良さそうなことがわかりました。電源を落として、本体から障害のあるHDDを抜いて、新しいHDDを代わりに挿入して、電源を入れ直すだけです。
HDD交換後、電源を投入してウェブブラウザからTS-231Pにログインすると、HDDが交換されたことを示すワーニングの表示「Replaced disk "Host: Disk 1". Legacy volume: [RAID1 Disk Volume Host Drive: 1 2], Old WWN..」が出ています。HDD交換が認識されているようです。
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HDD交換時のワーニング |
ストレージ&スナップショットからいろいろとHDDの状態を確認すると、「再構築中」になっていました。
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HDD再構築中 |
再構築中のストレージのステータスは「警告」になっています。
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再構築中のストレージの状態 |
再構築処理の優先度はグローバル設定から指定できるようです。
HDD再構築までの時間
HDD交換時の再構築処理は、2GBのHDDx2のRAID1構成で、約7時間かかりました。2GBHDDの実際の使用量は1GB(50%)程度です。
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再構築処理の時間 |
ストレージの状態は「準備完了」に変わります。
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ストレージ準備完了 |
ディスクの状態は「良好」になりました。
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良好状態 |
QNAP TS-231Pはすごく気に入っている(特にContainer Station)のですが、ファームのバージョンが違うと、ネットで出回っている説明と実際の操作が合わない場合が多い気がします。