僕はRaspberry PIをSubversionサーバーとして使っています。
Raspberry PIをSubversionサーバーとして使っている理由は「消費電力が少ない」からです。ただ、ストレージがSDカードだとちょっと寿命(書き込み可能回数)が心配なので、OS(NOOBS)は外付けHDDから起動しています。でも、本当に消費電力は少ないのでしょうか?実際に計測してみました。
外付けHDDから起動する方法
まず、外付けHDDから起動する方法は、こちらのブログを参考にさせて頂きました。
http://marshland.hatenablog.com/entry/2014/09/21/143716
通常動作中のメインストレージは外付けHDDになりますが、ブート時にSDカードも必要です。
システム構成
Subversionサーバーとして使っているRaspberry PIシステムの構成は次の通りです。
こんな感じです。
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Raspberry PI B+と外付けHDD |
ネットワークは、有線LANではなくUSB接続の無線LANアダプタを使用しています。僕の環境だけかもしれませんが、起動後しばらくすると無線LANが応答しなくなる場合があるので、PCなどからRaspberry PIに対して継続的にpingを行っています。
ACアダプタは、スマートフォン充電用の出力DC 5.0V/1.8Aを使用しています。出力が5.0V/700mAのアダプタも試したのですが、このシステムでは電流が足りないようでOSが正常に起動しませんでした。
消費電力の計測方法
計測機材
消費電力の計測は、次のワットチェッカーで行いました。
サンワサプライ TAP-TST5 ワットチェッカー
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ワットチェッカー |
ワットチェッカーは、ACアダプタと電源タップの間に挿入します。
計測タイミング
消費電力は、Raspberry PIが何を処理しているかによって変わります。今回は、次の4つの状態で消費電力の計測を行いました。
- OSブード時
- OS起動後、アイドル時
- svn checkout実行中
- シャットダウン後
計測結果
次のようになりました。
状態 |
消費電力(W) |
OSブート時 |
最大4.5W |
OS起動後、アイドル時 |
約2.5W |
svn checkout実行中 |
最大4.6W |
シャットダウン後 |
0.5W |
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消費電力計測の様子 |
今回の計測では、消費電力が5Wを超えることはありませんでした。消費電力は実行負荷によって変わるので、もしかすると場合によっては5Wを超えることがあるのかも知れません。
24時間稼働した場合の電気代
実際の運用では必要な時のみSubversionサーバーを起動しているのですが、仮に24時間4Wで連続運用をしたとすると、どの位の電気代になるのかを調べてみました。単価はこちらのサイト(
電気料金計算)を参考に1kWh=22円としました。
一ヶ月(30日)の電気代=4W / 1000 x 24時間 x 30日 x 22円 = 63.36円
まとめ
今回のシステム(外付けHDDを付けたRaspberry PI B+)の消費電力は、
・アイドル時: 約2.5W
・何か実行している時: 約4.5W
でした。
2014年に購入したMacBookAir 11インチを普通に使っている時の消費電力は10W程度でかなり少ないのですが、それに比べてもRaspberry PIシステムの消費電力は確かに少ないです。ただ、信頼性については正直ちょっと心配な面もあるのでレポジトリのバックアップは欠かせません。
例えば、
こんなことが起こったりします。